●ケア付きマンションでひとり暮らし
年をとるにつれて、モノを少なくしていきたいと以前から考えていました。もともとモノに対して執着がないのですね。結局、執着していたのはお芝居なんです。いい芝居に出たい、いい仕事をしたい、ずっとそう思っています。それでも寂しいときはやはりあります。そのときは本を読みます。読みたい本が山ほどありますから。
昨年移ってきたケア付きマンションは、そこに住んでいた友人を、ある日訪ねたのがきっかけでした。
…中略…
最初は、そんなに入りたいとは思わなかったのです。入ってみようかしらなんて、信頼している友人たちに話したら、行きなさいって言ってくれたのです。もう一人の友人は「まだ若いんだから東京を離れたらだめ、まだまだ活躍しなくちゃいけないんだから、もうちょっとしてからでもいいんじゃないの」と言いましたが、その方のご主人が「いま行きなさい、いま行きなさい」ってさかんにおっしゃって。ほんとに行ってよかったと思いますよ。なぜなら、とにかく引っ越しは大変です。かなりの数の段ボールを部屋に入れたら、もう天井までいっぱい。こんな引っ越しは、いまのうちでなければできなかったと思います。
…つづきは本誌で