鍼灸の効果で、がん患者さんの心身を癒す。
鈴木春子さん(国立がんセンター中央病院緩和ケア科/無量光寿庵はる治療院鍼灸師)
ここ国立がんセンター中央病院で、緩和ケアの一環としてがんの痛みや副作用の治療に鍼灸が取り入れられるようになって、23年になります。腰痛や肩こりの治療法としてよく知られている鍼灸ですが、実は痛みの抑制や日常的なつらい症状への対応は、もともと鍼灸が得意とする分野です。がんそのものに対する鍼灸の治療効果については、まだ今後の研究に期待するところですが、療養に伴う腰痛や肩こりはもちろん、がんそのものの痛みや、手術後の痛み、抗がん剤などの治療に伴う吐き気やしびれなどの副作用に対する鍼灸の効果は海外でも評価されており、科学的な検証が進められています。