連載「今月のお口寄せ」の第2回では、いきいきショールームのある東京・神楽坂のフランス焼き菓子のお店「ジョルジュ・サンド」を取材しました。
このお店はエッセイストの吉村葉子さんが07年の夏にオープンしたばかり。お店を訪れると、とても気さくな吉村さんが出迎えてくれました。
吉村さんはフランスに20年滞在していただけに、フランス焼き菓子についてのお話はとても面白く、誌面で紹介しきれないほどたくさんお聞きしました。せっかくですから、「いきいき」に掲載できなかったフランス人のお金についての考えかたのお話をここでご紹介しましょう。
「フランス人はね、基本的にはお金を使わないですまそうと考えます。だから、お菓子も外で買ったりしないで、手づくりのものを楽しむのです。お菓子をつくるときは、まずは冷蔵庫を開けて、中にある材料でなにがつくれるのかにまず思いをめぐらせます。卵、小麦粉、お砂糖、バター、牛乳さえあれば、お金をかけずに、平凡だけれどもおいしい、心のこもったマダムのお菓子ができちゃいますから。『材料費がかかるのよ』とか『ラッピング用品を買わなくちゃ』なんて絶対にフランス人は言いません。ここが日本人とはちがうところ。フランス人にとってのお金は、世の中にたくさんあるモノを買うためにあるのではなくて、自分が生きていくために必要なモノだけを補充するためにあるというわけです」
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