年々確実に裾野を広げてきているきものリフォーム。不用になったきものや古布を再生する作業に、それぞれの思いや意欲が込められていますが、思わぬ効用も見つかりました。 今回は「新春スペシャル版」として、きものリフォームを通して自分らしく生きる読者を紹介します。独自の感性をもち、若々しくキラキラ輝く4人から、それぞれに「わくわくする」という言葉が返ってきました。 お金をかけなくても楽しく暮らすリフォーム術とその効用について考えます。
相馬裕子さん(埼玉県) 「きものリフォームは究極の選択ですね」という相馬さんは、今年の正月用に愛犬の服や、お孫さんの髪飾り、羽子板の羽根などの玄関飾りも作りました。他に、衣裳からバッグ、アクセサリーもほとんどが手づくりで、お手製ボレロのつくりかたを教わりました。
大平八智代さん(東京都) 太平さんが古布に魅せられて作品を並べるギャラリー「百人一趣」の店を東京・銀座に出したのは今から5年前。募集もしないのに、飛び込みで作品を持ってくる作家さんが何人もいるとのこと。作品を売りたいというより、誰かに見て評価してもらいたいという作家さんの要望にこたえるため、作家展なども開いていらっしゃいます。
新井朋子さん(埼玉県) 生まれも育ちも東京・神楽坂という新井さんは、2人の娘さんの洋服づくりから始め、およそ30年作品をつくり続けていらっしゃいます。大胆な色使いで現代風にアレンジされた新井さんの作品はファッショナブルで、10代の若者から外国人にも大人気。「いろいろな世代の方に、きものリフォームが受け入れられるのは嬉しいですね」と新井さんは言います。
森下さえ子さん(大阪府) きものリフォームのお店を出していた森下さんは、4年前に自分の全財産をはたいてデイサービスを行う施設を建てました。「ごそごそタイム」と呼ぶ、食事の後のレクレーションでは、みんなが家から持ちよった古布やきもの、毛糸などを使って、さまざまなものをつくっています。昔自分がやっていたことや得意なことをやると脳トレにもなるそうです。